私のお母さんも私を学校以外じゃ外に出したがらないんです。
「日娘が事故にあったら大変だから。」
…とお母さんはそう言って私をいつもおもちゃで溢れかえる部屋に閉じ込めようとします。
部活のマネージャーを始めたことを言ったら、
「どうしてマネージャーなんかになったの?帰りが遅くなるんでしょう?今からやめられないの?」
なんて言われちゃいましたし。
…あとは、…私、小さな頃の記憶が一切ないんです。
幼稚園の頃の記憶だとか。
全部。
でも、どこか暗いところに一人ぼっちにされて、息苦しくて、寂しくて…って記憶だけはあります。
お母さんに私の小さな頃の事を聞いても少し困ったような顔をして
「お母さんも忘れちゃった。ごめんね。でも、日娘はとっても良い子だったわ。」
とはぐらかされて、写真ならあるでしょ、見せて。と言っても
「どこへしまったか忘れた。」
なんて。
……お母さん、絶対何か私に隠してますよね。
それでも諦めずに「ねえ、教えて」って言い続けるとお母さんは私を無理やり部屋に戻します。
私を部屋に戻すと、お母さんはいっつも泣いてます。
泣いてる声がいつも部屋まで届いてるんです。
…何で泣いているかもわからない。
でもお母さんを悲しませちゃダメだって、私はもうお母さんに私の小さな頃のことを聞かない事にしました。
「日娘が事故にあったら大変だから。」
…とお母さんはそう言って私をいつもおもちゃで溢れかえる部屋に閉じ込めようとします。
部活のマネージャーを始めたことを言ったら、
「どうしてマネージャーなんかになったの?帰りが遅くなるんでしょう?今からやめられないの?」
なんて言われちゃいましたし。
…あとは、…私、小さな頃の記憶が一切ないんです。
幼稚園の頃の記憶だとか。
全部。
でも、どこか暗いところに一人ぼっちにされて、息苦しくて、寂しくて…って記憶だけはあります。
お母さんに私の小さな頃の事を聞いても少し困ったような顔をして
「お母さんも忘れちゃった。ごめんね。でも、日娘はとっても良い子だったわ。」
とはぐらかされて、写真ならあるでしょ、見せて。と言っても
「どこへしまったか忘れた。」
なんて。
……お母さん、絶対何か私に隠してますよね。
それでも諦めずに「ねえ、教えて」って言い続けるとお母さんは私を無理やり部屋に戻します。
私を部屋に戻すと、お母さんはいっつも泣いてます。
泣いてる声がいつも部屋まで届いてるんです。
…何で泣いているかもわからない。
でもお母さんを悲しませちゃダメだって、私はもうお母さんに私の小さな頃のことを聞かない事にしました。