「…でねー、…。」

「…ねえ、日娘。」

「ん?」

「…日娘さぁ…もしかして、川村の事、好き…なの?」

「へ?」

約束通り、駅前のハンバーガーショップに戻ると、亜美ちゃんはもう先に来てました。

お財布忘れて取りに学校まで戻ってた、というと普通財布とかって忘れないでしょ…。

と呆れられちゃいました。


それで、川村がチャコの事をお世話してた事、あとすごくチャコになつかれてた事、あとちょっと笑ってくれた事を亜美ちゃんに話すと、亜美ちゃんはニヤニヤしながらこう言ってきました。

「…日娘、もしかして川村のこと好き?」

「…何でいきなりそんなこと言うの?」

「だって日娘…川村によく突っかかってるから…。…ねえ、好きなの?」

亜美ちゃんが私の顔を覗き込んできました。

うう。顔近い。