あわわわ。

もしかして、

私のせいですか!?

「…ほら、行くぞ!!!」

「わ、わ、私のせい!?」

「それもあるけどお前を構いすぎた俺のせいでもある!」

「わ!!ちょ、待って川村!!!」

そう言って走り出す川村に私は慌てて着いて行きました。

川村の足の速さは相変わらず私より少し遅かったけれど、

私はわざと速度を緩めて川村の横を走りました。

「…お前…ぜってー…全速力じゃねえだろ。」

「うん。でも今日は川村の横を走りたいんだ。」

「…何だよ、それ。」

川村が笑って、

私も笑って、

こんな日常がずっと続けばいい。

私はそう切実に願いました。