「…お…っ、お前、『愛してる』の意味分かったの?」

こんなことが言いたいんじゃないけど、これぐらいしか言葉が見つからない。

「分かんないよ。ただ、川村がいないと私多分寂しすぎて死んじゃう。
あと、桜田さんに川村がとられちゃったとき、桜田さんがちょっと憎らしいと思ったんだ。
川村は私のなのにって。だから多分『ライク』じゃなくて『ラブ』なんだと思う。」

「…なんだその多分…って…。」

「う、疑うの!?自分のことは自分が一番よく分かるの!!!!!だから私は川村にラブなの!!!!!」

心臓が暴れまわって息が苦しい。

「あ…えっと…俺も…沢嶋が…好き…。」

「え?何?」

声が小さすぎて沢嶋には聞こえていなかったようで、沢嶋はキョトンとしている。

「…川村。」

「…何だよ。」

沢嶋は急に真顔になって言った。

「…私、どれだけ寂しい思いしたと思ってんの。」

沢嶋が急に俺の胸に頭をすり寄せてくる。

突然のことに、体がビクついた。

うわぁ、ダセぇ…俺。

俺はそのまましばらく何もできず、

沢嶋はその間ずっと目を閉じて俺に甘えるように頭をすり寄せてきて。