「さびし…かった…、昨日一日でも、口、聞いてもらえなくて、約束も、やぶられて……。」

沢嶋のわずかに震えた声を聞いて、ずくんと胸が痛む。

俺は沢嶋の背中に手を回した。

「ごめん…。」

「…何があったかは、分からないけど…もう、寂しいのは…やだ…。」

「ごめん、本当にごめん。」

すると、沢嶋が急に顔を上げた。

「あの、ですね!!!!!」

「…何?」

「…私…川村に…『ラブ』なんです…。」

へー、そうか。

沢嶋が俺にラブなんだ…って

「は、はあ!?」

思わず叫んだ。

「あと…桜田さんが、川村が私を好きだって言ってました。…それは、『ラブ』ですか『ライク』ですか。」

俺、桜田に沢嶋が好きだとか一言も言ってないけど!?

見てりゃわかるってか。

あー、女って怖ぇ…。

ってそれどこじゃねえよ!!!