「いい加減にしろ…。これ以上ふざけたこと言うと今日の事、全校生徒にバラすぞ!!!!!…だからもう俺に近寄るな!!!!!」

桜田は一瞬びくっと体を震わせたが、堰を切ったように泣き出した。


「…す…き…だった…のに…っ…
川村に好きになってもらいたかったの!!!!
ただそれだけよ!!!!!それなのに…結局私は邪魔扱いなの!?
あたしの何が悪いの!?
どうしてあたしじゃダメなのよ!!!!!!
どうして沢嶋さんじゃないとダメなのよっっっ!!もういい!!!」

桜田は一気に叫んで資料室を飛び出していった。

「か…かわ、川村…。」

ハッとして沢嶋の方を見ると、キョトンとした顔で俺を見ていた。


「…沢嶋、マジでごめん、全部…俺の、せいで…。」

俺が言うと、沢嶋はふわりと笑って、

「…なんで川村のせいなの?」

と、言ってきた。

その時だった。

沢嶋が俺に抱きついてきた。

「っ!?」

衝撃的すぎて軽く声を上げてしまって、慌てて口をつぐむ。