「…沢嶋のこと…いじめられるもんならいじめてみろよ。沢嶋は俺が全力で守ってみせる。」

どきん。

なんでか鼓動が早いです。

どきどき。

でも胸、痛くはなかったです。

でも顔がかあっと熱くなるのは感じました。

「…はぁ…?何言ってんの、あたし達、まだ仮にも付き合ってるじゃない。絶対に別れてなんかやんないんだから!!!!!」

「いい加減にしろ…。これ以上ふざけたこと言うと今日の事、全校生徒にバラすぞ!!!!!…だからもう俺に近寄るな!!!!!」

川村が怒鳴りました。

わ、わぁ…すごい迫力です…。

桜田さんはボロボロと涙をこぼしながら

「…す…き…だった…のに…っ…
川村に好きになってもらいたかったの!!!!ただそれだけよ!!!!!
それなのに…結局私は邪魔扱いなの!?
あたしの何が悪いの!?
どうしてあたしじゃダメなのよ!!!!!!
どうして沢嶋さんじゃないとダメなのよっっっ!!もういい!!!」

と叫んで資料室を出て行きました。