が。

いつまでたっても衝撃が来ないんです。

その代わり、何か温かいものが私にふわりと覆いかぶさってきました。

おそるおそる目を開くと、なんとそこには石膏を振り上げたまま、真っ青な顔をした桜田さんと、

私に覆いかぶさっている川村がいたんです!!!!!



……ど、どーゆーことでしょうか……。




「…間に…合った……。」

肩で息を切らしながら、川村は言いました。

「沢嶋…怪我…無いな…?」

「え…あ、うん!」

ちょっと左腕に軽傷を負いましたがおかげさまで無事でございますです!!!

すると、川村は振り返って桜田さんにいきなり怒鳴りました

「ふざけんなよ!!!!!お前!!沢嶋には何の罪もねえだろ!!!!」