6時間目が終わると、

私はすぐに川村と仲が良い、『佐野』という先輩に今日の部活を休むことを伝えました。

昨日も川村との勉強で休んでいるのに

申し訳ないです。

佐野先輩は私の顔を見て

「具合悪そう。」

と言ってとっても心配してくれて、その優しさが身にしみました。

うう。ありがたい。

私はとりあえずもう一度教室に戻って荷物をまとめました。

同じく部活に行くために荷物をまとめている川村と一瞬だけ目が合っちゃいました。

…ずきん。

また胸が痛くなりました。

思わず泣きそうになっちゃいました。

どうしてだろう。

「川村ー！」

そんな私の目に、川村に駆け寄ってくる桜田さんが見えました。

そして桜田さんは川村の腕に抱きついて、

「ねえ、部活終わったら一緒に帰ろ。」

って言いました。