『失礼します。』

と言って保健室のドアを開けたが……誰もいない。

まぁいいかと思い、ベッドへと足を運び、すぐに眠りについた。







『……ん。』

…誰か側にいる?

人の気配がして目を開けて見ると、あの黒髪さんがいた。

「…起きたか。」

…いやいや、「起きたか。」じゃなくて、なんでここにいるのこの人。

『何の用ですか?』

誰かいると寝れないんだよね…。だからどっかに行ってほしい。

「いや。用はねぇ。俺もここで寝ようと思ってた。」

てことは、私は邪魔になるということで…。

ベッドから降り、保健室から出ようとした。

「おい。」

急に呼び止められ、彼の方へ振り向いた。

『…何でしょう。』