バキッ ボコッ ドサッ
プルルルルル――
『任務完了です。後の手続きお願いします。』
足下には数人の男達が。
彼等の手には薬――。
丁度黒猫は薬物を密輸販売していた輩を取り締まったところだ。
数分後、スーツ姿の男達が現れた。
「任務ご苦労様。今日は静かだな。」と彼等のなかのリーダーのような者が言った。
『今日は満月が綺麗だから…。』
「見とれてたのか?いきなりロマンチストだなぁ。」
男は声をあらげて笑う。
『……(早く帰りたいんだけどな…)。』
「じゃあそろそろ行くわ。早く帰りたそーだからな。…で、まだ続けるのか?」
哀しげに男はたずねた。