自然とマスターと会うようになっていった。


いつの間にかマスターは、私の1人暮らしの家に入り浸っていた。






「赤ちゃんできた。」

マスターと会うようになって、半年くらい経った日の出来事だ。


「え?誰が?」



「………………。」



「ん⁇」



「わたしが。」



「…………………。」





結構長い沈黙が流れた。



「産む?」



「うん。産む。」


そんな感じだった。


その時6コ歳上のマスターには奥さんがいた。


でも、私はもうすぐ短大を卒業する。


就職活動なんてしてもなかったし。



なんせ、息の詰まる実家に帰りたくなかった。


私はお母さんがキライだ。