「始めまして。」
颯太と出逢ったのは、19歳の時だった。



一般的には、裕福な家庭で育った私凛子は、私立の短大に通いながら1人暮らし中。


母親は、完璧主義の潔癖女。

父親は、仕事仕事で家にいるコトは少なかった。

出来の良すぎる兄と、不良になりきれない妹の私。

2人兄妹。





昔から母親がキライだった。







「わっかーっっっ。ヨロシク。」

颯太はジャニーズにいそうな男前。

これから義姉弟になる人。



クリックリ
の瞳が颯太によく似た可愛い赤ちゃんを抱いていた。


「ヨロシクお願いします。」
私は照れながら頭を下げた。





17年前のクリスマスの日の事だった。