「やっぱり来てたわね。中々来ないからどうしたのかと思ってたの。でも、下が静かだったから何かまた、姫華がやらかしたのかと思ったわ。」





階段から下りながら夏は言った。





「またやらかしたって何か私がいつもやらかしてるみたいじゃん!別に私は何もやらかしてないもん!!」





ふんっと顔を夏から逸らしてほっぺをぷくっと膨らませた。





なんちゅーやっちゃ!この親友をいじめるなんて!!!!





「夏はほんとによく姫華をいじめるね。」





優しく微笑んで言っているお兄ちゃんが想像できた。





それにも何かムッとくる。





絶対に馬鹿にしてる。





私の周りにはSしかいないのか!?