「ありがとう……でも、恥ずかしい……」

「やっぱ恥ずかしいよな……」

葵ちゃんと陽介君は、お互い照れ合ってた。

何かこんな葵ちゃんと陽介君って可愛い。

「でも、バレないようにしないとな」

「うん。私達も協力するね」

「私ももちろんするよ」

私と雅人君と若葉が言った。

「そうだよな」

「うん、ありがとう」

「じゃあ、俺等は先に帰るわ。じゃあーな」

「またね」

葵ちゃんと陽介君は、手を振って帰って行った。

「じゃあ、私佐々木君と帰るから由梨は雅人君と帰ってね。じゃあ、また明日ね」

えっ、雅人君と?

何か2人っきりって照れる……

でも、若葉は佐々木君と付き合ってるんだし2人で帰りたいよね?

それに普通どおりにしてればいいよね。

「うん、またね」

「若宮、またな」

私と雅人君は、若葉に手を振った。

「じゃあ、帰ろうか」

「うん……」

私と雅人君は、2人で帰った。

「由梨ちゃん、ちょっと寄って欲しい所あるんだけど……」

帰り道、雅人君が突然言った。

「寄って欲しい所って? 」

「それは、行ったら分かるよ。その前にちょっと花屋行っていい? 」

「うん」

私と雅人君は、小さな花屋に行った。

花屋に行って白い百合の花を買って店を出た。

花は、私が選んだ。

私は、百合の花が好きだから。

もちろん雅人君もいいって言ってくれた。

数分後―

辿り着いたのは、お墓だった。