「由梨ちゃん、それ本当? 」

「うん」

私は、満面の笑顔で言った。

「ヤッター。由梨ちゃん、俺絶対幸せにするからね」

雅人君は、笑顔で言った。

ドキッ

何故か私は、その笑顔を見てドキッとした。

こんな雅人君の表情、初めて見た。

雅人君ってこんな表情もするんだ。

「うん、幸せにしてね」

私もニコッとそう微笑んで言った。

「じゃあ、もう授業も始まるし戻ろうか」

「うん」

私と雅人君は、教室に戻った。

授業が終わって私は、若葉と葵ちゃんと陽介君に雅人君の事を話した。

そしたら皆、喜んでた。

「由梨、よかったね。雅人君なら絶対、幸せにしてくれるよ」

そう言ったのは、若葉。

「由梨ちゃん、幸せになってね」

そう言ったのは、葵ちゃん。

「やっぱくっついたかー。雅人のやつ、やるなー」

陽介君は、そう言いながら雅人君の肩を肘でつついた。

「やめろって。照れるから」

雅人君は、そう笑いながら言った。

「そう言えば、葵ちゃんと陽介君は誰かと付き合ってるの? 」

私は、葵ちゃんと陽介君に聞いた。

そしたら急に葵ちゃんと陽介君の顔が赤くなった。

ん?

「もしかして陽介、葵ちゃんと? 」

雅人君が言った。

「まぁ、そうだよ。何か照れるけど……」

陽介君は、顔を真っ赤にして頭をポリポリかいた。

葵ちゃんも顔を真っ赤にしてモジモジしてた。

「葵ちゃん、陽介君おめでとう」

私は、笑顔で言った。