「お兄ちゃん、どうだった? 」

由梨は、いつも作った時に聞く。

「すげぇ、おいしかった。100点満点だな。やっぱ由梨は、いい嫁になれるな。将来、俺との結婚が楽しみだな」

俺がそう言うと由梨は、何かやたらニヤニヤしてた。

もしかして由梨も想像してるんじゃ?

だとしたら嬉しい。

由梨も同じ事、考えてくれてるって事だから。

由梨のウェディングドレス姿、きっと可愛いだろうなぁ……

その隣には、もちろん俺だよな?

だとしたらすげぇ嬉しい……

由梨の隣に俺以外のやつだったら嫌だ……

だって由梨は、俺のだから。

それに俺以外に由梨の事、すげぇ思ってるのは俺だから。

それは、自信ある。

でも、由梨は俺の事そこまで想ってくれてるかな?

想ってくれるといいけど……

ぶっちゃけ由梨が俺以外の男の横でウェディングドレス姿なんて想像、出来ない。

って言うか想像、したくない……

それが今の1番の俺の気持ち。

だから絶対、由梨と結婚して見せる。

そのためには、もっと男磨いて更に由梨に好きになってもらわないとな。

「由梨、顔がニヤニヤしてるぞ。今、想像してただろ? まぁ、由梨が想像してくれるのは嬉しいけどな。俺も想像してたし……早く由梨のウェディング姿、見たいな」

俺がそう言うと由梨は、「うん。お兄ちゃんも想像してたんだ。うん、楽しみに待っててね」と言った。

由梨も俺と結婚したいって思ってくれてるんだ。

正直、言ってすげぇ嬉しい。

由梨の横に居れるのが俺って言うのが……

でも、由梨は可愛いから誰かに取られないようにしないとな。

でも、取られても俺は必ず由梨を奪い返すからな。

「おう。じゃあ、遊園地行くか」

「うん」

俺と由梨は、家から出た。

まさかこれが最後だと思わなかった……

由梨、ごめんな……

いっぱい思い出、作ろうって約束したのにな。

だけど、仕方なかったんだよ……