「とにかく期間は、クリスマスまでだな。なんなら今、してもいいよ」

お兄ちゃんは、また意地悪そうな表情をして言う。

えー、クリスマスまで?

短いよ……

お兄ちゃんのして欲しい事は……

あっ、分かった。

でも、恥ずかしい……

「ねぇ、それってどうしてもしなくちゃいけないの? 」

「どーしても。しないと俺、スネちゃうぞ」

お兄ちゃんは、即答で答えた。

しないとお兄ちゃん、拗ねるし……

えーい、こうなったら一発で済ませよう。

「お兄ちゃん」

「ん? 」

私は、背伸びをしてお兄ちゃんにキスをした。

私は、恥ずかしいからすぐ唇を離した。

私は、顔を真っ赤にして顔を伏せた。

こんな表情、お兄ちゃんに見られたくない……

「上出来♪ちゃんと俺がして欲しい事、分かったんだ。でも、由梨すぐ顔伏せるのはよくないぞ」

お兄ちゃんがニコニコしながら言った。

だって恥ずかしいもん……

キスした後でどんな顔、すればいいのかな?

取り合えず、普通にすればいいよね?

でも、私今多分顔真っ赤だし……

こんな表情、お兄ちゃんが見たらどう思うかな?

そう思うと余計、恥ずかしい……

グイ……

お兄ちゃんに突然、腕を引っ張られた。

「由梨、顔真っ赤。可愛い……」

「お兄ちゃんのせいじゃん」

私は、照れ隠しにそう言った。

「由梨は、本当に照れ屋だな。そんな照れ隠し、通じないぞ」

ガーン……

お兄ちゃんに全部、見抜かれてる……

お兄ちゃんのバカ。

気づかないフリしてくれてもいいのに……