俺と由梨は、プリクラが出るのを待っていた。

おっ、出た。

「やっぱ俺と由梨は、写りいいよな。やっぱ制服っていいよな」

俺は、そうプリクラを見て言う。

また、由梨と制服でプリクラ撮りてぇな。

由梨もそう思ってくれたらいいけど……

俺は、由梨の方を見た。

由梨は、何かよく分からないけどニコニコしてた。

「由梨、何ニコニコしてるんだ? 」

俺は、言った。

「やっぱ制服デートっていいなって思って」

由梨がそう言うと俺は、「じゃあ、今度また制服デートしような」と言った。

「うん」

由梨が言った。

本当は、由梨ともうちょっと居たかった……

でも、後ちょっとで期末テストあるから学校行かなければ行けない……

それに母さんに学校サボったってバレたら怒られる。

だから行かないと……

「じゃあ、もうそろそろ出ないとな」

「うん……」

由梨は、静かに頷いた。

もしかして由梨も俺と同じ事、考えてくれたとか?

だったら嬉しい……

でも、俺と由梨は家でも会える。

だからいい。

それに何となく由梨が考えてる事が分かる。

「確かに今から行くのは、ダルいかもしれないけど頑張ろうな」

「うん……」

由梨は、また静かに頷いた。

俺と由梨は、学校に向かった。

学校に着くと校門が閉まってた。

ヤベ、閉まってる……

裏から入るしかないか。

「校門、閉まってるな。裏から入るか」

「うん」

俺と由梨は、裏から入った。