「うん。若葉のおかげだよ。ありがとう」

私は、笑顔で言った。

「やっぱ由梨には、笑顔が似合うね。うん、よかったね」

そう言えば、若葉は佐々木君とは何か進展してないのかな?

私、人の恋バナ聞くの好きだからなぁ~。

それに気になる。

若葉の好きな人、聞いたの初めてだし……

若葉に聞いて見よ。

「そう言えば、若葉は佐々木君とちょっと進展した? 」

私が言うと若葉は、顔が真っ赤になった。

「私は、特に進展なんかしてないよ。ただ、友達になっただけだし……」

若葉が言った。

佐々木君と友達になったんだ。

進展したんだ。

「若葉、よかったね」

私がそう言うと若葉は、「ありがとう。あせらず少しずつ私の事、好きになってもらうように努力して見る。由梨を見て私も頑張らなきゃって思ったの」と言った。

やっぱ若葉は、考え方が大人だなぁ。

私だったらそんなに冷静に出来ないもん。

友達になれただけでも嬉しいから騒ぐし……

やっぱ若葉は、すごいなぁ。

「うん、若葉頑張ってね、次は、若葉の番だしね」

私は、言った。

「うん、頑張るよ。だから見ててね」

「うん」

キンコーンカンコーン……

チャイムが鳴った。

「期末が近いが皆、ちゃんと課題済ましてるだろうな? 課題、済まさないと放課後残させるぞ」

担任が言った。

ヤバッ

まだ、私課題終わってない……

今日中にしなきゃ。

「特に白井。お前、課題まだ終わってないだろ」

大声で担任に言われた。

皆が一気に私の方に視線が向いた。

そんな大声で言わないでよ……

恥ずかしい……