「うん……」

学校に着いたけど、校門が閉まってた。

どうしよう……

閉まってるよ……

「着いたけど、校門閉まってるな。裏から入るか? 」

あっ、そっか。

裏から入れるんだ。

「うん」

私とお兄ちゃんは、裏から入った。

「あっ、ヤベ。チャイム鳴る。由梨、急ぐぞ」

「うん」

私とお兄ちゃんは、走って教室に向かった。

ハアー

走ったから疲れた。

「じゃあ、由梨放課後な」

「うん」

私は、ちょっとドアを開けて先生が居るか見た。

よし、居ない。

入ろ。

私は、入ろうとした。

「白井、何してるんだ。今日は、どうしたのか? 」

げっ、先生。

「えっとちょっと体調、悪くて……」

私は、誤魔化した。

「次からは、気をつけなさい。次、遅刻したら放課後残ってもらうからな」

「はい……」

「じゃあ、入っていいぞ」

私は、何も言わずに教室に入った。

席に着くと若葉が私の方を見た。

「由梨、どうしたの? 」

若葉が心配して私の所に来た。

「大丈夫だよ。それより若葉に報告したい事、あるんだ」

私がそう言うと若葉は、「もしかして告白、うまくいったの? それでお兄ちゃんとデートしてたの? 」と小声で言った。

若葉、分かったんだ。

って私、顔に出てるから分かりやすいよね。