落書きが終わってプリクラが出るのを待っていた。

あっ、出た。

私は、プリクラを取った。

「やっぱ俺と由梨、写りいいよな。それにやっぱ制服っていいよな」

お兄ちゃんがプリクラを見て言う。

お兄ちゃんは、自意識過剰だなぁ。

でも、そんな所も好きだけど……

私って本当にブラコンだなぁ。

いつからブラコンになったのかな?

お兄ちゃんを好きになってからだよね。

でも、やっぱ制服デートっていいな。

私、ずっと憧れてたし……

よく漫画とかに制服デートしてて羨ましいなって思ってた。

それが実現出来て嬉しかった。

「由梨、何ニコニコしてるんだ? 」

「やっぱ制服デートっていいなって思って」

私がそう言うとお兄ちゃんは、「じゃあ、今度また制服デートしような」と言った。

また、制服デート出来るんだ。

嬉しいかも。

「うん」

私は、言った。

「おっ、そろそれ出ないとな」

「うん……」

もうちょっと制服デートしたかったなぁ……

今から学校かぁ……

何かだるくなったよ……

「まぁ、ダルイかもしれないけど頑張ろうな。期末テスト、近いし……」

お兄ちゃんが言った。

お兄ちゃんってば私の心、読み取ったのかな?

私が分かりやすいのかな?

確かに期末テスト近いかも……

すっかり幸せすぎて忘れてた。

文化祭もあったし……

どうしよう……

勉強、あんまりしてないのに……

頑張らなきゃ。