「お兄ちゃんの大げさ。私の方が幸せすぎて困るくらいだもん」

私は、あいからわずお兄ちゃんに言い返した。

するとお兄ちゃんは、「俺の方が幸せすぎだって。大げさ何かじゃないし。由梨が好きだからそう思うんだよ」と言った。

つまりどっちもどっちなんだ。

私もお兄ちゃんもどっちもそう思ってるんだ。

今の幸せがずっと続くといいな。

そう思っていた。

でも、まさかこの幸せがずっとは続かなかった……

あんな事でお兄ちゃんと私の関係が崩れるかと思わなかった……

私は、そんな事なんか起きると思わずにただ、はしゃいでた。

「どっちもどっちじゃん」

私は、言った。

「由梨、いい事言うな。ってもう遅刻だな。じゃあ、2人でサボるか」

「うん。でも、どこで? 」

「そりゃー、サボると言ったらゲーセンだろ」

えっ、ゲーセン?

でも、お母さんに見られないかな?

お母さん、買い物行くかもしれないし……

それに周りに中学生と思われるし……

大丈夫かな?

「でも、大丈夫なの? お母さん、買い物行くかもしれないよ。その時、このゲーセン通るし……」

「大丈夫だって。さすがに中まで見ないって。それより付き合い記念にパーと遊ぼうぜ」

お兄ちゃんが言った。

まぁ、大丈夫だよね?

さすがにお母さんもゲーセン行かないし、中まで見ないよね?

でも、本当に気をつけなきゃ。

それに今は、お兄ちゃんとの時間を大切にしたい。

それにお兄ちゃんと付き合ってるって証拠も欲しいから。

「うん」

私は、とびっきりの笑顔で言った。

「じゃあ、行くか」

私とお兄ちゃんは、近くのゲーセンに行った。