「仕方ないな」

俺は、言った。

「さっきのは、嘘だよん」

由梨は、意地悪そうな表情してアッカンベーした。

「由梨の意地悪」

俺は、そう言って由梨の脇を擽った。

由梨は、擽ったそうな表情をしていた。

「参ったか? 」

「参りました」

由梨は、あっさり言った。

「そう言えば、お兄ちゃんって何するの? 」

「由梨が教えてくれたら言うよ」

俺は、言った。

「私のクラスは、女子は、メイド喫茶で男子は、ホストだよ」

女子は、メイド喫茶?

って言う事は、由梨がメイド服着るって事。

由梨のメイド姿、きっと可愛いだろうな?

俺は、由梨のメイド姿をずっと想像していた。

「あっ、お兄ちゃん。女子のメイド姿を想像してたでしょ? お兄ちゃんのエッチ」

由梨がそう言うと俺は、「違うって。由梨のメイド姿を想像してただけだって」と言った。

「それならいいよ。それよりお兄ちゃんのクラスは、何するの? 」

「由梨のクラスと一緒。女子は、メイド喫茶で男子は、ホスト。ホスト何かちょっと恥ずかしいけど……」

俺がそう言うと由梨は、黙り込んだ。

さては、由梨も男子のホスト姿を想像したなー。

「私も行っていい? 」

「由梨は、来なくていい」

俺は、即答で答えた。

「じゃあ、お兄ちゃんも私のクラスに来ないでよね」

由梨のメイド姿が見えない?

そんなの絶対ヤダ。

仕方ないなー。

「ぜひ、来て下さい」

俺がそう言うと由梨は、「私もお兄ちゃんのクラスに行くからお兄ちゃんもわたしのクラスに着てね」と言った。