昼ご飯を食べて私と若葉は、お兄ちゃんのクラスのホストに行った。

「ねぇ、由梨。私も誰かを指名しないと行けない? 」

若葉が言った。

「ううん。指名したくないなら指名しなくていいよ」

「そっか。それならよかった……」

若葉がそう言うと私は、「無理やりつき合わさせちゃってごめんね……その次は、若葉の行きたい所に行こうね」と言った。

「ううん、全然いいよ。それより、お兄ちゃん指名出来るといいね」

「うん。でも、お兄ちゃんモテるからなぁ」

私は、言った。

「あっ、ここだよ」

お兄ちゃんのクラスのホストに着いた。

「じゃあ、入るよ」

「うん」

私と若葉は、入った。

「いらっしゃいませ」

皆、一斉に行った。

うわっ、結構カッコ良い人居るなぁ。

それよりお兄ちゃんは、どこかな?

私は、お兄ちゃんを探した。

あっ、居た。
 
やっぱお兄ちゃんは、誰かに指名されていた。

雅人君も誰かに指名されていた。

どうしよう……

「誰を指名しますか? 」

「白井君で」

私がそう言うと男の人は、「じゃあ、予約って事で。そちらの女の子は? 」と言った。

「私は、誰も指名しません……」

若葉が言った。

「ねぇ、2人の名前は? 」

「白井由梨です」

「若宮若葉です」

私と若葉は、言った。

「由梨ちゃんと若葉ちゃんね。可愛いね」

男の人は、ニコッと笑って言った。

うわっ、軽い……

私、軽い人苦手だからなぁ……

若葉の方を見ると素手に帰りたいって言う表情をしていた。

若葉、ごめんね……