由香のと
おじさんの
両方の死
まだ15の私には少しきつかった。

吐き気はくるし。
しかし負けてはだめだ。

その時だった。

「鈴羅・・・?」

目の前に立っていたのは


零だった。

零は私の彼氏で
もう付き合って半年になる。

「零?零なの?」

「うん・・・そうだよ。鈴羅・・大丈夫だった?」

「あたしは大丈夫それより零は・・・」

零は全身傷だらけだった。
零もゾンビと闘ったのだろう。

「なんで・・・こんなことになったんだろな。」

零が悲しそうにつぶやく。

「分かんない。でもこの街を守らないと。」

「守る?」

私は由香との約束のことを全部話した。
はじめは零は半信半疑だったけど
すぐに受け入れてくれた。

「そっか・・・そばにいてやれなくてごめんな。」

「ううん。大丈夫だから・・・」

その時だれかが走ってきた。

ゾンビではない生きている人間だ。

走ってきたのは同じクラスの宮内 良哉 (みやうち りょうや)
だった。