中学生になってから、会う機会も少なくなっていた私と真生くん。 …真生くん、元気かな? そう考えながら、真生くんの部屋へと続く階段をのぼる。 その時だった。 「…っ、ま、お…くん」 …な、に? 真生くんの部屋からそんなか細い女の人の声が聞こえてきたのは。 「うっせー、少し黙れよ」 そして、真生くんの声も。 でも、真生くんは、いつもの優しい口調じゃなくて、 なんていうか、荒々しい感じだった。