そう言って、琴美を両手一杯で抱きしめた。


「秀さん・・・

結を、私のかわいい孫を、

必ず、この手にもう一度・・・

あの満面な笑みを浮かべた結を、抱きしめさせて」


琴美を抱きしめたまま、

お義母さんは言った。



「・・・もちろんです。

必ず元気な結を、連れて帰ります」


お義母さんの顔をまっすぐに見つめ、

オレは心から誓った。

結を、

オレと琴美の大事な天使を、

元気な姿で、連れて帰ると。