●嘘●


 何て表現しようか?


何か筒みたいな所に、
それより太くて、伸縮性ある物体がギリギリと………窮屈やのに、無理に入ってくる感じがして………。


ハァハァハァ…ハァ……


痛みも頂点まで来た時………ようやく筒に収まったこと……言葉なんかなかったけど、ウチらはお互いに、それが確認できた。


痛かったけど……それ以上に好きで、好きで好きで大好きで………だから我慢できた。


その時、先輩がウチの耳に囁いた。


「大丈夫か?痛くないか?」


ほんまは、痛みで目眩すらしてきそうやのに………先輩を受け入れてる状態のまま、
ウチは答える……出来るだけ大人の振りをして…………。


「うん……大丈夫や……感じてるし……」


今……大人になったばかりのウチが嘘をついた。


そして……先輩の背中に手をまわし、しがみついた。