一気にテンションが下がってしまった。


松田はため息を吐きながら、財布から120円を取り出して、ブラックの缶コーヒーを買う。


蓋をあけて一口すすってから、もう一度ため息を吐いた。


ここから自宅までは、普通に走れば一時間半ほどの距離である。


「くっそぉ~~~~」


文句を言いながら時計を見ると、夜の八時を少し回ったところである。


松田は車に乗り込んでエンジンをかけると、少し速度を上げて自宅を目指した。