「へぇ~松田さん、雄太郎って言うんですか?」


「えっ?」



「カッコイイ名前ですね」


若菜が微笑んだ。




「ヤダなぁ富永さん。さっき名刺渡したじゃないですか」




「あっ、そうでしたよね。ちなみに私は若菜です」


若菜が松田の名刺を取り出して確認しながら言う。


松田は若菜の顔を見て、クスッと笑った。