「気になりますねぇ」


曽根が画面を見つめたままで呟く。


「何かあったんでしょうか?」



若菜が松田の顔を見た。



「さぁ……釣りじゃないとするならば、やっすーさんの身に何かあったと考えるのが普通ですけど



「何かって……?」




「いや、例えば携帯電話の持ち主が現れたとか……」



松田は答えながら、そのシーンを想像してゾッとした。