とにかくここにいることは、影山友菜にバレているのだから、どこかに移動しなければならない。


唯一の救いは、まだ昼間で明るいことだけど、そんな中でも大吾は殺されたのだから、あまり意味がないのかもしれない。



恵理子は悩んだ挙句、友菜の携帯電話を持って出る事にした。


会計を済ませるとき、大吾のお金まで請求されたから、ちょっとムッとしたけど、今はそれどころではないのである。



店を飛び出すと、停めてある自転車に跨った。