「じゃあ今、ケータイはどこにあるんだ?」



「その美知さんの家ですかね?」



「たぶん……でもどうなんだろう? 幽霊が持ち去ると言う話もあるし、その場合は次にどこに出現するか分からないよね」


「ですねぇ、昨夜は日野にあったのに……。美知さんの自宅とか捜索させてもらえないんですかね?」



若菜が視線を沙良と直人に移す。



二人とも言葉を無くして呆然としていた。