「ちょ、美知ちゃんが死んだって、何で?」


「マンションのベランダから落ちたのよ」


「落ちた?」



――あ~~~~もう、面倒くさい。



「落ちたって何で?」



「分からないわよ! とにかく六時半に迎えに来て! いいわね」


こんな状況なのに、ダラダラと長話しなんかしている場合ではない。


恵理子はさっさと電話を切ってやった。