「じゃあオバさん。私一旦家に帰ってきますね」



「ええ、そうね。私たちも着替えたら、すぐに出るから」


「じゃあ一旦失礼します」


恵理子は美知の父のほうに向かって一礼をすると、そそくさと逃げるように部屋を出た。


すぐに携帯電話を取り出して、雄太郎の番号を呼び出す。


そういえば昨夜電源を切られたのだ。ムカツク。