「でもお通夜は七時からだから、ゆっくりでいいわよ」



「そういえば、どこでするんですか?」



「天礼会館よ。新町の」


「そうですか……分かりました」



「ねぇ恵理子ちゃん。昨日美知と一緒だったのよね?」


「はい」



「あの子、何かおかしなところなかった?」


美知の母の涙目で見つめられて、恵理子の胸が痛んだ。