「もう何がなんだか分からなくって、ごめんね恵理子ちゃん」


突然謝られて、恵理子は胸が締め付けられる思いだった。



「ほとんど明け方にこっちに着いて、警察やら葬儀の手配やらで、ようやくさっき帰ってきたところなのよ」



「すみません。そんなところにお邪魔しちゃって」



「いいのよ。むしろ来てくれて嬉しいわ」


涙目のまま無理に作る笑顔が痛々しい。