美知の父はすぐに電話を代わってくれた。



「もしもし恵理子です」



「ぅっ、恵理子ちゃん。ぅっ、ぅっ、美知がね、死んじゃったのぉ~美知がぁあ~~~」


美知の母は電話の向こうで泣き出してしまった。



「私知ってます。昨日の夜一緒にいたんです」



「ぅ、ぅっ、一緒に? 何で? じゃあ何で美知はベランダから落ちたの?」


美知の母は涙声で問いかけてきた。