ベッドから下りて、フロアテーブルの上の携帯電話を手にする。


とりあえず美知の両親と連絡が取りたい。



ところが……



よく考えたら、美知とは長い付き合いなのに、自宅の電話番号を知らない。


確か高校の卒業アルバムには載っていたはずである。


恵理子はクロゼットの奥にしまいこんである、高校の卒業アルバムを探すことにした。