「何て?」


すぐに恵理子が食いつく。



「えっ!? ああ、うん。まぁ」



「何よそれ」
「何だそれ」



たった今、自分の彼女が死んだばかりの道裕は、嬉しそうに目を輝かせた沙良に、少しムッとした。