――いた!


ついトキメイてしまう。


それにしてもよく見かけるけど、どこの部署の子なのだろう。


と、目があった途端、その女性が目を輝かせて立ちあがる。



(え?)



「松田さんですよね?」



「あ、は、はい」


(何で俺の名前を……?)



「こちらの席へどうぞ」


女性が手を差した先に、松田とは歳が近そうな男が二人座っていた。