なぜ週刊少年ライトの編集部の会議室ではなく、資料室に集合なのか分からないが、

正直行ったことのない部署よりは、行きつけの資料室のほうが良い。


この出版社の資料室は、過去の資料や色んな書物のある、いわば図書館のようなもので、

検索目的でインターネットも完備されているから、松田はネットカフェの代わりに頻繁に使用しているのだ。


その際よく顔を合わせる女性がいる。


どこの部署の、何ていう名前の人かも分からないが、自分と同世代で、彼女の恵理子より二まわりは大きいであろうバストに、いつもつい目が行ってしまう。


彼女は今日もいるかなぁ……。


そんなことを思いながら、資料室のドアを開けた。