何だかんだ言っても、結局逆らうことが出来ないのが世の常である。


松田はシブシブ週刊少年ライトの編集部に向かうことにした。



「ああ、そういえば、10時に資料室だからね」


松田の背中に山口が声をかける。



「はぁ? ちょ、もう10時じゃないですか!」


「しょうがないだろう。松ちゃんが出てくるのが遅いんだから」



「だって編集長が10時って!」



「何言ってんだよ。10時って言われたら、30分前には出てくるが社会人ってもんだろ!」


謂れのない逆ギレにあい、松田は急いで資料室に向かった。