「あーもぅ。汚物のせいで私たちまで怒られちゃったじゃん。マジ迷惑。」
「本当消えればいいのにねー。」

紗奈と彩芽は、私を睨みつけて言うと、クスクスと笑い始めた。
私は、紗奈たちの視線を気にせず、ひたすらノートを書き続けた。

結局、何もできずに、モーターカーは完成した。
紗奈たちは、私なんかそっちのけでできたモーターカーで遊んでいる。

「あーん、髪の毛が絡まったよぉ。」
「何やってんのー!」

以前の私なら、紗奈の髪の毛をほどいてやっただろう。
しかし、今はそれを理花がやっている。
私は悔しくてたまらなかったが、それは心の内に留めておいた。