私は、紗奈の元に寄った。

「紗奈、真由子が…。」

そう言った瞬間、紗奈がすぐそばの私の机を蹴り倒した。

「梓音、あんたバカ?ちょっと頭良くて、お金持ちで、クラス会長やってるからって調子乗ってんじゃねーよ!」

紗奈は、今まで見たこともないような罵声で言った。
私は、何が起こったのか分からず、その場にカバンを落としてしまった。