出口へと進んでいた重い足が止まった。




今確かに、大好きな彼の声が、ウチの名前を

発した。



なんで?ウチ等ただの幼馴染じゃん?






なんて、ウチの頭はそんなことを考える

余裕なんて1mmもなかった。




「加藤凛音さん!いらっしゃったら壇上まで

 あがってきてください!」



司会者の声を聞くと走ってステージ付近まで

いった。