「ということは、今22…若いわけね」 「若いって…結さんもそんな変わらないでしょ?」 「…私なんてもう27だし」 小さく呟くと、沖くんはヘルメットをカポッと私の頭へかぶせた。 「22も27も、変わらないでしょ」 「……」 そう言って浮かべる笑みが何だか無性に優しく、心にじんわりと沁みる。 「寧ろ見た目からもっと言ってるかと」 「うるさい」 ドカッ! 「いてっ!」