痺れを切らした母さん が、部屋に乗り込んだ。
「いつまでしょぼくれてんの!
ヘコんでたとこで、なんも変わらんやろ!」
「んな横暴な……」
ボソッと呟くと、「なんやて!?」て怒鳴られたから、「いえ、なんでもないっす」としか答えられんかった。
俺の気持ちを察しては知っていて、下手に気ぃ遣えば逆効果やと熟知していた。
母さんは割りとあっさり受け入れられたけども、父さんはどうも慣れずに困っているようだ。
「そんなんやと、寮に入ったら遅刻の連続で留年なるよ」
腰に手を当てて溜め息混じりの母さんに、息子として扱ってくれていることを密かに感謝した。
一週間前、友達とアメ村に行った時に背の高い黒人に路地裏へ連れ込まれたことが、全ての始まりやった。
相手は六人に対し、こっちはたったの二人。
「いつまでしょぼくれてんの!
ヘコんでたとこで、なんも変わらんやろ!」
「んな横暴な……」
ボソッと呟くと、「なんやて!?」て怒鳴られたから、「いえ、なんでもないっす」としか答えられんかった。
俺の気持ちを察しては知っていて、下手に気ぃ遣えば逆効果やと熟知していた。
母さんは割りとあっさり受け入れられたけども、父さんはどうも慣れずに困っているようだ。
「そんなんやと、寮に入ったら遅刻の連続で留年なるよ」
腰に手を当てて溜め息混じりの母さんに、息子として扱ってくれていることを密かに感謝した。
一週間前、友達とアメ村に行った時に背の高い黒人に路地裏へ連れ込まれたことが、全ての始まりやった。
相手は六人に対し、こっちはたったの二人。