『レイ晃平に嫉妬してたのー!?ダサッ!かわいい!超ダサー!』

下を向いて笑い転げるチュカ


『…チュカ?』

『あーもぉレイかわいすぎるよぉ!』


そぉ言ってチュカはスッと立ち上がって階段の手すりに手をかけた


『うれしいよ。レイ。チュカ…レイの事大好きぃっ!』

と笑ってピース


『チュ…』


『じゃねぇ!』


チュカはパタッパタッと階段を小走りで降りて行った。


チュカの背中が朝の光に照らされて、まるでパステルカラーの綿飴みたいな上を歩くイタズラっ子な天使に見えた。


俺はそれに見とれてしまって、気付くと屋上の入り口の前に取り残された俺は、チュカのロリータレンピカみたいな甘い匂いに包まれていた。


俺の傍らには、チュカがなめてたチェリーキャンディの缶が転がっていたから、カラカラ鳴るその缶から一粒赤くて砂糖が周りにくっついてる丸いキャンディを口に放り込んだ




『甘…』



俺の口の中は、さっきのキスの味がした。